タナカゲンゲ

市場で「ばばあ」と名札の付いた魚が売られていました。

見たところゲンゲっぽい…。

1m近いサイズだけど1200円ほどでリーズナブルな感じ。

でも、これどうやって捌くの?

息子が「ばばあ食べたいッ!」って言ったのはもちろん、父的にもこの魚を捌いてみたいと興味津々。

ネットで調べたら正式和名はタナカゲンゲっていう深海魚らしい。

見た目ブヨブヨだけど、鍋にすると美味らしいので、全部鍋で食すことに。

「さぁ、捌くぞ!」って気合入れたものの、まずデカすぎて、我が家のキッチンでは扱い辛い…。

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シンクを占領するばばあ。

ウロコは無いけど粘液がすごくて、シンクのネットに目詰まりする…。

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胃の中にはタコが丸々一匹。おそるべしばばあ。

皮は臭みがあるらしいので、全部剥いで、さらにサッと湯通しで下ごしらえ。

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皮を剥いたら普通にうまそうな白身のばばあ。

ダシをとっていざ鍋へ投入。

ふんわりした食感でクセもなく普通に美味し。

ポン酢を付けたらまた美味し。

ほっぺた(顔周り)にも身がたくさん付いてて、この部分はぷりっとした食感で別の魚みたいな味わいでまた美味し。

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ばばあの風味を損なわないように野菜は白菜のみ。ふわぷり食感のばばあ。

 

さすがに身はかなりの量があって食べきれなくて、次の日へ持ち越し。

正直なところ、捌く手間を考えると、そこまで頑張って食べるほどの美味さでもないかなと…。

まぁ、いい勉強になりました。

ちなみに息子と娘は、ばばあよりも、一緒に買ったコショウダイの刺身にがっついていました。

クリガニ

初めて行った市場で冷凍のクリガニ(北海道産)を見かけました。

息子「お父さん、毛ガニが売ってるよ!」

父「これは毛ガニじゃなくてクリガニだよ。」

息子「食べたい!クリガニ食べたいッ!」

この辺ではあまり見かけないクリガニ。

小振りながら2杯で400円弱。安い!?

童謡で「毛ガニになれないクリガニさん~」と唄われているクリガニですが、ネット情報では、そのミソは濃厚で、みそ汁にすると絶品との話。

毛ガニには及ばないとしても、この価格は魅力的。

ということで、買って帰りました。

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どちらもオスだったようです。

 

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ミソ感が薄く見えるのは、凍っているせいかな?

半解凍の状態で半分に割ってみたら、意外とミソは少なめ…?

ただ、みそ汁にはいいダシが出ていました。

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クリガニで コスパの高い カニみそ汁

父的にはもう少し濃厚なミソ感を期待していましたが、息子は「美味しい!」と満足な様子。

ただ、やっぱり身が食べたいみたいで、、、

息子のためとはいえ、小さいクリガニから身をほじくり出すのが手間でした。。。

次回はもっと大きいクリガニを!

冷凍ではない生のクリガニを!

いや、むしろ毛ガニを食べたいッ!

できれば北海道で!!

と、夢がふくらむ父でした。

 

 

アカヤガラ

最近は自粛生活で遠出(生物採集)もできないので、近所の市場で食べたい食材を買って来て、家で調理して食べるのがブームです。

選ぶのはもちろん息子。

朝早い時間(といっても10時頃)に行くと、店先に並んでいる魚介類も豊富で、選ぶ楽しさも一入です。

今回息子が選んだのはアカヤガラ

高級魚として知られているけど、スーパーではまず見かけない魚。

1m50cmぐらいのサイズで2,800円。

相場は分からないけど、高級魚としてはお手頃価格帯な気がして購入。

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立派なサイズのアカヤガラ。知らなければなかなか手が出ないビジュアル…。

体の1/3ぐらいが頭だけど、頭周りにも身がたっぷりで、食べ応えありそう。

捌いてみたら、胃がパンパンだったので、胃内容物をチェック。

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胃の中からはアジやイワシが…。あの長い口で丸のみしてるんだね。

捌く過程は息子にも見てもらいながら、これぞ食育って感じですね。

とりあえず3枚におろして、刺身と塩焼きとみそ汁のいつものメニューで。

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プリプリの身がたっぷり。

まずは刺身。

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白身のおいしそうな身。後で知ったけど、もっと良い切り方があったみたい…。

意外と脂が乗っていて、肝も立派だったので調理。

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アカヤガラ肝のポン酢和え。

子供たちが食べることも考えて、しっかり湯通ししてから氷水でしめてポン酢和え。

刺身は刺身醤油で食べるのもいいけど、この肝ポン酢で食べるほうがオススメ。

子供たちも魚の肝デビューで「美味しい!」と気に入った様子。

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骨回りの身を塩焼きに。

塩焼きはあっさり淡白な味。天ぷらや唐揚げにしても良かったかな。

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アカヤガラのみそ汁。身がほぐれやすくて食べやすい。

みそ汁も良い出汁が出ていて美味。

子供たちががぶがぶ飲んでおかわりしてました。

見た目とは裏腹に、なかなか食べ応えのある魚ですね。

次回はまた別の食べ方にもチャレンジしてみようと思います。

(息子がまたアカヤガラを選んでくれたら…。)

 

メジナ

正月なので息子と市場へ魚を買いに行きました。

息子に「好きな魚を選んでいいよ」と言うと、マダイやハマチなど色々な魚が並ぶ中、選んだのはグレ(メジナ

グレを見るのが初めてだったので食べてみたいとのこと。

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良型のグレ。自分で捌きたかったので未調理で持ち帰り。

息子「塩焼きで食べたいッ!」

父「えっ、丸ごと塩焼きにするの?」

30cm強の良いサイズだったので、塩焼きだけではもったいないなと思い、

父「塩焼きだけじゃなくて、刺身と味噌汁と3種類の食べ方で味わうのはどう?」

息子「うん、そうする!そうする!!」

ということで調理。

まずは半身を刺身に。

魚は皮と身の間に旨味があるってことで焼き霜造りに。

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グレの焼き霜造り。もう少し焼いたほうが良かったかな…。

脂が乗っていてプリプリ美味だったけど、息子には皮が少し硬かったよう…。

続いて半身を塩焼きに。

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グレの塩焼き。シンプルイズベスト、美味し。

塩焼きは間違いない。箸が止まらない。

息子もご飯がススムくんでした。

そしてアラは味噌汁に。

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グレの味噌汁。見た目のインパクトは大事。

出汁がバツグンに美味し!

息子はもちろん、娘も汁をゴクゴク飲んでました。

あと、目玉(水晶体の周りの白い部分)を食べることを覚えました。

味はしないけど、透明の水晶体にするのが楽しいんだって。

子供は好きですよね。

(私は大人になってもやっていますが…)

 

 

イシダタミ

干潮の磯で息子が一所懸命探していたのはイシダタミという貝。

図鑑で見たイシダタミの味噌汁が美味しそうだったから食べたいって。

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石畳状の模様と形が何かかわいい。

ということで、リクエスト通りの味噌汁に。

スガイより小振りで、身を取り出すのが面倒な感じだったので、出汁を取るだけの味噌汁なら楽ちん♪

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磯臭くならないようにしっかり洗ってから調理。確かに出汁美味し。

って思ってたけど、やっぱりそれだけじゃ満足しないようで…。

息子「イシダタミの身も食べたいッ!」

小さい上に身が奥に入り込んでなかなか取り出せなかったけど、ペンチで殻の入口をくだいたり、頑張ってほじくりだしました。。。

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苦労して取り出したイシダタミの身(内臓部分は除去)。可食部小っちゃ…。

イシダタミの身を食べることができた息子は満足気でしたが、味の感想をたずねると、

「美味しいけど、スガイのほうが美味しい。」

とのこと。。。

今まで色々と磯の貝を食べてみましたが、今のところはスガイが一番なのかな。

ちなみに娘はスガイも大好きなようで、バクバク食べてました。

 

isono-ginpo.hatenablog.com

 

ギンタカハマ

息子と干潮時のタイドプールで遊んでいた時のこと、何やら見慣れない三角形の少し大きめの貝を発見。

当然息子は「食べたーい!」

調べてみたらギンタカハマっていう貝で食べてもいいらしい。

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きれいな三角形のフォルム。

とりあえず茹でて身を取り出してみたら、平べったい身が出てきたけど、過去に食べた小さい巻貝(イボニシとかスガイとか)よりは食べ応えありそうな、美味そうなビジュアル。

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可食部が多い!うれし!

初見なので、無難に麺つゆ煮で。

美味し。

磯臭さはわずかに感じるものの、貝の旨味も歯ごたえもグッド。

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初見の巻貝は麺つゆ煮。後ろはおまけのスガイとマツバガイ。

ただ、息子は好きじゃなかったようで、一口食べた後は箸が止まっていました…。

最近は娘のほうが食いつきが良く、ギンタカハマも一緒に採取したスガイもバクバク食べていました。

もうすぐ3歳、たくましいなぁ~(しみじみ)

 

 

ヒザラガイ

”これ”を貝と呼んでいいのか…。

今までの人生で”これ”を食べることを想像したことがなく、これから先も口にすることは無いと思っていた生物。

ヒザラガイ

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岩と同化しているヒザラガイ。これ本当に食べれるの?

息子「お父さん、ヒザラガイって食べれるの?」

食用にしている地域があるのは聞いたことがあったので、

父「食べれるみたいだけど…。」

息子「美味しいの?」

父「食べたことないから分かんないけど…。(正直美味そうには見えない)」

息子「食べたいっ!食べたいっ!!」

父「・・・よし。じゃあ、チャレンジしてみるか。」

息子が私に一歩踏み出す勇気を与えてくれました。

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内側の赤い部分だけをくりぬいて内臓は除去。

外側の硬い8枚の殻を剥がせば、あとの部分は食べられるらしいけど、下処理が大変そうなので、身の部分を取り出して食べることに。

味付けはいつもの麺つゆ煮で。

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麺つゆ煮。初見の貝を食べる時の鉄板の調理法。

味は・・・

微妙。

臭味はないけど、独特のクセがある感じで、貝の旨味はそれほど感じない…。

息子も一口しか食べず、他の貝を食べていました。。。

意外と”美味”との前情報があったけど、わざわざ食べるほどではないかなっていうのが正直な感想です。

まぁ、ちゃんと下処理した上で、ヒザラガイにあった調理をすれば、美味しく味わえるのかもしれません。

とりあえず、我が家ではもう採って食べることはないでしょう。

 

※今さらですが、貝はアレルギーがあるので、小さい子供に食べさせる時は注意しましょう。